検査の方法
(1)時間の見当識
(2)手がかり再生(絵を提示)
(3)介入課題(予備検査)
(4)手がかり再生(回答)
(1)時間の見当識
検査時における年月日、曜日及び時間を回答します。
(2)手がかり再生
ここで16枚の絵を見せられます。
記憶力検査のはじまりです。
(3)介入課題(予備検査)
たくさんの数字が書かれた表に、指定された数字をしっかり認識して斜線を引いていく、という検査です。
例えば、0から9までの数字がたくさん書かれているボードの中から、1と4の数字を選んで斜線を引きなさい、という問題の場合は、きちんと1と4の数字に斜線がひかれているかをチェックします。この課題は、採点されません。
「手がかり再生」の回答までの間に、介入するための予備検査です。
(4)手がかり再生
一定のイラストを記憶し、採点には関係しない課題を行った後、記憶しているイラストをヒントなしに回答し、さらにヒントをもとに回答します。
検査の採点基準
(1)時間の見当識(最大 15 点)
ア | 「年」 | 正答の場合は5点 |
イ | 「月」 | 正答の場合は4点 |
ウ | 「日」 | 正答の場合は3点 |
エ | 「曜日」 | 正答の場合は2点 |
オ | 「時間」 | 正答の場合は1点 |
(3) 介入課題
これは予備検査で点数採点はありません。手がかり再生の回答までの時間調整の問題でしょう。
(4) 手がかり再生(最大32点)
回答は自由回答と手がかり回答の二つに回答します。
一つのイラストについて
・ 自由回答及び手がかり回答の両方とも正答の場合は2点
・ 自由回答のみ正答の場合は2点
・ 手がかり回答のみ正答の場合は1点
回答した言葉に誤字又は脱字がある場合は正答となります。
(採点方法の詳細については、警察庁のWebサイト「認知機能検査について」をご覧ください)
総合点の算出
総合点=1.336×時間の見当識の点数(最大15点)
+ 2.499×手がかり再生の点数(最大32点)
以上が、認知機能検査の内容です。
おわかりのように「時間の見当識」は普通の認知能力のある人にとってはいたって簡単ですね。
回答していて、「バカにすんな!」と腹立たしくなるくらい簡単すぎます。問題は、「手がかり再生」です。